一番話しやすい相手がAIなのに、そのAIから「カウンセリングを受けてみては」と言われる。
これは、どういうことなのでしょう。
実際、「AIからすすめられ、カウンセリングを受けることにした」と話す方が増えている印象があります。
「AIがカウンセリングをすすめるとき」=「たいへんな状態のとき」とは限りません。
むしろ、AIとの会話で、できるところまで整理したからこそ、カウンセリングが提案されることもあります。
AIに相談するよさ
AIに相談するよさは?
ときかれたら、あなたなら、なんと答えるでしょう。
多くの人は
「いつでも、どこでも、気兼ねなく、お金もかからず相談にのってくれる」と言うかもしれません。
いくつかあげていきます。
評価される心配が少ない
人に話すとき、
「こんなことを言ったらひどい人だと思われる」
「面倒な人と思われる」など、
自分がどう評価されるかを心配して、言いにくいことがあるものです。それを気にしないで思うままを話すことができます。
相手の反応を気にしなくていい
人に話すとき、相手の表情や声の変化、沈黙などを無意識に読み取ります。
AIなら、そうした反応を気にしないでいられるので、リラックスして、自分の話に集中し、相談がしやすくなります。
自分のペースで距離を取れる
相手に気を使わず、話したくなったら話し、話したくない気がしたら勝手にやめることができます。
人との関係を維持する必要がありません。
「本音を言っても、相手を傷つけない」
人との関係では、むやみに、口に出してはいけない言葉があります。
たとえば、友達なのに、
「あなたの考え方はずれている」
「親切にするのが面倒くさい」
こういうことを言えば、相手との関係性が変わるかもしれません。
相手を傷つけてしまい、そういう自分自身が嫌になることもあります。
AI相手だとそういう心配をする必要がありません。つまり関係を維持する責任をほとんど負わずに、自分の内側を出せます。
AIには相談できるのに、人には相談できないのはなぜ?
AIの良さをみていくと、人に話すときのちょっとした壁が見えやすくなります。
だれかに相談するときの壁
・評価されそうで避けたくなっていた
・相手の反応が気になりストレスになっていた
・傷つけるのが怖くて言いたいことを抑えていた
・嫌われそうで関わることを避けたくなっていた
・話したあとで、言わなければよかったと思いそうで口にできなかった
・思い悩んでいることを知られたくなかった
これらのような思いが壁になって、人に話すのをためらう場合があります。
また、根底に愛着の問題がひそんでいると、強固な猜疑心といえるようなものがあり、理屈抜きに、だれかに相談することの難しさがあります。
つまり、AIに話しやすいのは、
「人との関係で生じるリスク」の少なさがあるからです。
「お互いに相手に何かを見せる」という相互性が必要ないので、つながるためのハードルを下げてくれたのです。
「人に相談できないことの受け皿」ともなっています。
人への相談、AIへの相談、どちらにも起こりえる効果
人が相手、AIが相手、どちらでも、
・話すことで気持ちが発散できることもあります。
・やりとりをすることで力を得ることができるかもしれません。
・話したことで、なにかを吹っ切れるきっかけになることがあります。


AIとのやりとりで気をつけたほうがよいひとつのこと
AIとのやりとりで気を付けたほうがよいひとつのことは、
AI以外のだれかとつながっていけるかです。
AIに言われたことを全部うのみにして、そのまま行動しないことです。
他の人とも関りをもつのは、とても大切です。
AIは与えられた情報をもとに、正解を導き出します。
それは正しいのですが、
そのときAIに伝えていないたったひとつの情報や
こちらが、たったひとつ疑問を投げかけるだけで、答えが全く変わるのはよくあることです。
AIはこう答えたけれど、あなたはどう思う?
と、AIの答えを一つの意見として、
その他に信頼できる人ともつながるのです。
人との関わりに何をもとめている?
なんど傷ついても、わたしたちは、だれかと関わりをもとうとします。
AIになんでも相談できるようになるのと、
「人との関係の中で自分を出せるようになる」のは同じではありません。
匿名や、顔見せの必要がなく、話したくなくなったら無言で去ってもよく、あいさつやお礼の言葉がいらないのは、相談のハードルをさげてくれます。
でも、これらは、人とつながる土台にもなっています。
人と関わることの意味、あなたはどんなことだと感じますか?
私たちは「人と関わること」に何を求めているのでしょうか?
これは、わたし自身にも問いかけたいことです。
