こんばんわ
心理師の風間恵美子です。
子どものちょっとした反応に、「あれ?」と思うことがありませんか。
これは、9歳でADHD、10歳でASDと診断されたAくんのエピソードです。
5歳のAくんは「終わったら、まっすぐお母さんのところに戻ってきてね」と言われました。Aくんは、「2回曲がらないとならない」と困ってしまいました。
Aくんは、4年生の授業中、先生に「一度話をやめてください」と言われました。そのあとも、話をしていると「どうして話を止めないの!と怒られたので、「一度やめました」と答えると、きつく怒られました。
Aくんにしてみると
「お母さんの言いつけを守りたいのにできない、どうしよう」
「先生の言葉通りにしたのに、どうして怒られるの?」という、まっすぐな気持ちです。
大切なのは、言葉から、
「お母さんは、Aくんが危ない目にあわないかを心配している」
「先生は、大事な話をするからしっかりきいてほしいと思っている」
と気がつけるかどうかです。
それには、発達障害かどうかにかかわらず、何がいけないのかを話し合えるといいですよね。
ゆっくり説明しても、通じないとき、
根本的になにかが違うと思ったとき、
子どもが、どうして怒られるのか分からなくて、何をしても怒られそうで自信をなくす前に、専門的なところに相談してみてもよいかもしれません。
※Aくんのエピソードは、掲載の許可を得ています。また、一部の内容を変えています。