こんばんわ
心理師の風間恵美子です。
自分の子どもが自閉スペクトラム症(ASD)かも? と思ったあと、親はどうなりやすいと思いますか?
ほとんどの場合、無意識でASDの可能性がありそうなエピソードを探してしまいます。
これは、どんな子どもを育てているときにもあてはまります。気になることがあると、そこばかりが目に付くようになります。
そうすると、気になる行動が増えて感じます。
そして、子どもの行動を変えたくなります。
でも、たいてい思うようにならないのでイライラするようになり、子どもへの注意が増えます。
場合によっては、子どもの反発がでたり、子どもが不安定になったりなど、ほんとうに気になる行動が増えることがあります。
そんなときのおすすめは、いったん子どもの行動の理由にこころを向けることです。
たとえば、こどもが人の話を聞かないで怒りだしているなら…
- 今、やりにくくなったことがあるのではないか
- その人の話をきかないのは、以前にその人と何かあったのではないか
- イライラが増えていて、おさまりがつかなくなっているのではないか
- 話の内容ではなく、そこにいない人に対して、怒っているのではないか
- さっきまでの話と急に変わって、切り替えができなくなっている
- 何をしていいかわからなくなり、不安から怒っているのではないか
他にもたくさん考えられます。
毎回しつこいですが、大切なのは、自閉スペクトラム症かどうかに注意を向けるのではなく、子どもに何がおきているかにこころを向けることです。
その子の行動が正しいかどうかのジャッジではなく、いったん、子どもなりの理由は何かをみつけてみます。
理由がわかると、があまりにもばかばかしい理由かもしれません。
それでも、子どもがものごとをどう捉えるかがわかると、対応がしやすくなります。
それから子どもが落ち着いてきて、やっと、こちらの言うことに耳をかたむけられます。
これは、簡単にきこえますが、身近で接している人にとって、かなりむずかしいことです。
相談できる人がいるといいのですが……。