こんばんは。
心理士の風間です。
自閉症スペクトラム症が気になる
いままで、子どもの様子をみながら、少しずつ少しずつ
自閉スペクトラム症(ASD) のことが気になってきたのだと想像します。
最初はちょっとした思いつきのひとつであったのが
どのようにしてどんどん強くなっていったのでしょう。
ASDと思えるエピソードを探してしまう
ほとんどの場合、無意識でASDの可能性がありそうなエピソードを探してしまいます。
これは、ASDに限らず、人と関わるときによく起こります。
たとえば、子どもの怒りっぽさが気にかかると
怒っているエピソードがどんどん目に付くようになります。
ASDについても、あてはまるエピソードにすぐ気付くようになります。
(目が肥えてきたともいえますし、診断を受けるかは他のブログで)
ASDの特徴を修正したくなる
たくさん気付くようになると、ASDの困りが増えて感じます。
そして、子どもの行動を修正したくなります。
たいてい思うようにならないので、イライラが増えます。
子どもへの注意が増えます。
子どもの反発が起きやすくなります。
子どもが不安定になります。
実際に気になる行動が増えることがあります。
もちろん全てがこの道筋をたどるわけではありませんが
このような流れになりやすいです。
ASDの子どもをジャッジせず、行動の理由をみつける
そんなときのおすすめは、子どもの行動の理由にこころを向けることです。
たとえば、こどもが人の話を聞かないで怒りだしているなら…
- 今、やりにくくなったことがあるのではないか
- その人の話をきかないのは、以前にその人と何かあったのではないか
- 別のことがあってイライラが増え、おさまりがつかなくなっていないか
- 話の内容ではなく、そこにいない人に対して、怒っているのではないか
- さっきまでの話と急に変わって、切り替えができなくなっていないか
- 何をしていいかわからなくなり、不安から怒っているのではないか
他にもたくさん考えられます。
あたまの中は、探偵より忙しいかもしれません。
毎回しつこいですが、
大切なのは、
自閉スペクトラム症かどうかに注意を向けません。
子どもに何がおきているかに注意を向けます。
その子の行動が正しいかどうかのジャッジはしません。
いったん、子どもなりの理由は何かをみつけます。
理由がわかると、あまりにもばかばかしい理由かもしれません。
それでも、子どもがものごとをどう捉えるかがわかると、
対応がしやすくなります。
ASDの子の話をそのまま受け止める人の助けをかりる
子どもが落ち着いてきたら、
やっと、こちらの言うことに耳をかたむける状態になってきたということです。
これは、よく状況を知らない人には、簡単に思えるかもしれませんが、
身近で接している人にとって、かなりむずかしいことです。
いつも母親と過ごしているなら、父親や祖父母に。
親族で理解者がいないなら、
家族以外のほうが、ASDの子にとって、状況を受け入れやすいようです。
相談できる人がいるといいのですが……。
相性がよさそうでしたら、こちらの相談室も活用ください。