学校に行けない本当の理由

こんばんは。
心理士の風間です。

子どもに「どうして学校に行きたくないの?」と聞いて
本当の理由を答えられる子は
どのくらいいると思いますか?

学校に行けない理由は何か

学校に行きたくない本当の理由を答えられる子は
ほとんどいません。

もしかしたら、いるのかもしれませんが、
わたしは会ったことがありません。

これは、高校生、大学生、出社拒否の不出社にもあてはまります。

もちろん、いじめ、パワハラ、体調不良など、分類上は理由があります。
子どもたち、保護者、大人は、理由が思い当たるかもしれません。

しかし、本当の理由は少し違うようです。

ある小学2年生の子は
「上級生が嫌ことを言ってきた」
「プリントをするのがたいへんだ」
「頭がいたくなる」
と次々学校にいきたくない理由を言いました。

熱心な教師が、ひとつずつ解消していきましたが、何も変わりませんでした。

どれもウソではありませんでした。
聞かれるので「何か答えないと」と一生懸命答えていたのです。

本人も分かっていませんでした。

学校に行けない本当の理由は、あとにならないと分からない

本当の理由は、何年かたち、穏やかな日々になってから
ふと話してくれて分かることが多いです。

本人も、学校に行けなかったときは、分かっていなかったという人がほとんどです。
次のような答えを多く耳にします。

「いじめに端を発した教師や友人への不信感」
「いつも兄が注目をあびていて、むしゃくしゃしていたのだと思う」
「行かないと思った理由は覚えていない」
「周りが真剣で、簡単に行くと言えなくなりそのまま」
「行こうとするほど身体が無理になった。今でも理由は分からない」
「ただ、めんどうだった」

これらから分かることは、
学校に行けない理由をみつけることを中心に、支えようとしても意味がないということです。

学校に行けないとき、何をするとよいか

理由に関わらず、学校に行けない期間に共通しているのは、

お気楽にしているようでいて、とても苦しい、
本当の理由がわかったとしても、変えられない内容のことが多いということです。

いじめの場合は、
いじめる側への対処、学校との話し合いはゆずらず行いますが

いじめる側の処分ができても、
残念ながら、
すぐに登校できるようにはならない場合が多いです。

助けになるのは

  • 自分が自分のままでいいと思えること
  • できることをやってきた自分への誇らしさをもてるように助けること
  • 人から必要とされている経験をすること

これら、自分を再確認することを基本に支えていきます。
それなりの月日がかかります。

子育てや対応が悪いのかと思いがちです。
でも、改善点はどんな親にもあります。

わたしは、ほんとうにお疲れさまと言いたいです。

子育ては、
他の人に合っていたことが、わが子に合っているとは限りません。

大切にしたいのは、接し方は、保護者の本音と大きくずれていないかです。

ずれが大きいと保護者の身がもたないからです。
ここを詳しく話すと長くなるので、また今度。

保護者が疲れ切る前に、助けを受けられますように。

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