それで臨床発達心理士のあなたは何をしてくれるの?

ペンギンがたくさんいます。同じように見えてもそれぞれ違います。発達障害も見分けがつきにくいが、それぞれ違います。 カウンセリング
旭山動物園のペンギン

カウンセリングで、臨床発達心理士は何をしてくれる?

こんばんは。

心理士の風間恵美子ですブログを書いているとき

「それで、臨床発達心理士のあなたは何をしてくれるの?」という

だれかの心の声がきこえた気がして、まとめてみました。

一言でいうと

丁寧に様子を見ていき

発達障害の影響が浮かび上がってきたら

それを一緒にみていきます。

カウンセリングで、臨床発達心理士が小さい子にできること

  • 子どもの気持ちの代弁
  • 親の気持ちの理解
  • 親子の関係、友人関係を一緒に考える
  • 問題解決について話合う
  • 今だけではなく予防的に関わる

カウンセリングで、これをしようとしています。

特に子どもは、口が達者で説明ができているようでも

気持ちが言葉にならないことが多いです。

たとえば、

ただ単に、気になって揺れているカーテンのところに行った4歳児に

「どうして動くんだ! 理由を言ってみろ」といきなり怒っても

子どもは答えようがないのです。

生物反応で無意識に動いているようなものですから。

これ一回でいきなりADHD? となりません。

臨床発達心理士のわたしは、

発達障害をみつけるためではなく、

子どもの理解のために

発達の特徴を注意深くみていきます。

そのなかで、可能性のひとつに発達障害が浮かぶこともあります。

カウンセリングで臨床発達心理士が大人にできること

大人になって発達障害と診断される方

大人になってから、うまくいかないことが続き、受診し、発達障害の診断を受ける方がいます。

また、発達障害の生きづらさ以外のことで通院している方の中に

発達の問題の影響が出ていることがあります。

たとえば抑うつを抱えている方で、

相手の言葉を真に受けて被害に巻き込まれます。

聡明であるからこそ、とっさに判断がつかなかった自分を責めます。

自分を許せなくなってしまいます(これは架空の話です)。

気を付けているのに、なぜか、うまくいかないことが積み重なるというのは、

コントロールできないということ

努力しても成果が得られないことが続くと、かなりの痛手を負います。

「何をやっても無駄」と思えます。

あきらめの極致です。

学習性無力感が襲います。

取り組むエネルギーがでなくなることがあります。

そしてもう一つ

発達障害の方は、ネガティブな記憶を抱えやすい方が多い印象です。

命を脅かされていないのに

深い傷付きになり

何年、何十年と嫌な記憶が動かない方が多くいます。

気にしなくていいような幼少期に言われた一言に

ずっと縛られてしまうこともあります。

発達障害の理解に年齢による違いはある?

大人と子どもを見比べると、似ていると思いませんか?

子どもも大人も努力不足ではなく「周囲のとらえ方とのずれがあった」

「その中で頑張っていた」認めると、

自分の特性やパターンを全否定する必要がなくなります。

カウンセリングで工夫していけるところを話合えます。

今後に向けての備えをしやすくなります。

同時に、カウンセリングで、こころの傷つきの痛さをうすめていきます。

読んでくださりありがとうございました。

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