子どもが学校を休み始めたら
子どもが学校を休み始めたら、親は最初に何をするでしょうか。
年齢によって違いはありますが、「どうして行きたくないの?」と理由をきき、
たとえば、「イヤなことはどこへ行ってもある」「あんまり深く考えないで、行ってイヤだったら帰ってくればいいから」など
とりあえず行かせようとすることが多いと思います。
令和6年度の小・中学校不登校児童生徒数は、353,970人。
不登校児童生徒数のうち、小・中学校新規不登校児童生徒数は、153,828人で、小・中学校ともに前年度から減少しています。
不登校の継続率も前年度78.9%から75.2%とわずかに減少。(令和7年10月29日付 令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要より)
勝手な推測ですが、いろんな人が子どもたちと向き合っていることが、少しずつ数字に反映されはじめたように感じてしまいます。
不登校との関わりで陥りやすいこと
ところで「よいこと、正しいことなら、少しぐらい強引でも押し通したほうがいい」
という考え、どう思いますか?
場合によるので、答えにくい質問です。
正しいことは、一つとは限らない、そして、その正しさは誰が感じる正しさなのか…
落ち着いて考えれば、強引にするのは、かなり乱暴なやり方です。命の危険があるときの行動かもしれません。
よかれと思っての不登校対応で、この”正しさの押し付け”をすることがあります。
たとえば、このようなやりとりはどうでしょう。
「行きたくなくても、行ったらなんとかなるから。」
「ちょっとくらい嫌だからといって、逃げていると、ずっと成長がないよ。」
親や先生が、こどもの感じ方を一方的に決めています。行きたくない気持ちがどのようなものか、ちょっとはどのくらいか、受け止めることはできたのでしょうか。
ちょっと立ち止まって振り返る機会をもつことがおすすめです。
その空白、余裕からなのか、こどもが今まで見せなかった態度や言葉を出すことが少なくありません。
不登校対応で一番大切にしたいポイント
ポイントは、尊厳を大切にするということ。
そう言うと、たまに、子どもの願いを受け入れることと思う方がいます。
相手の言うことを受け入れ否定しないことと、尊厳を大切にすることは違いがあります。
これを表現するのは、すごく難しいです。誤解を恐れずに言うと、
けんかもするし、なんでもOKは出さないけれど、相手の考えをよく理解しようとする。
最終的に、決めるのは相手に任せる、つまり、信用するということかと。
決めた結果、できなかったこと、失敗したことは、子どもにかえってきます。
その結果を受け止める力が、こどもにあることも信じて、任せるのです。
そして、こどもの失敗を、親が代わりに悲しまない。こちらの思いで慰めず、一緒に悲しむことも含まれます。
親が解決できるのは、主に環境面。そのほかは、なんでも解決しようとしなくてもよいのです。
このような、甘やかすのではなく、尊厳を大切にしていると、こちらの変化に子どもは気付くようです。
人格を認められたと理屈抜きに感じるのか、急に態度が落ち着くことが少なくありません。
リアクタンス、反発の裏に相手への信頼
人は、自分の言うことをききそうな存在、
自分より物事をよく分かっていないと思う存在に対し、
強制的に何かをさせようとするのかもしれません。
”強制されそうになると、自由を奪われそうな勘が働き、反発が生まれる”
これリアクタンスという心理現象かもしれません。
ある意味、反発できるのは、表現をあきらめていないからという見かたもできます。
これは、生きる力です。
こどもの10年後、20年後を考える
愛情があるからこそ
相手の考えを理解することが後回しになることがあります。
忘れてほしくないのは、あなたの対応のせいで、不登校になったのではありません。
いままでの関わりは、そのときにできる最善をしてきたはずです。
そのことに自信をもってだいじょうぶです。
そして、子どもが成長し、いろいろなことに気付き、分かるようになった結果が不登校のこともあります。
こどもが不登校になったとしても、こどもは何も変わっていません。
優しも明るさも好奇心も、あなたを大好きなことも何も変わっていません。
ただ、今は、どうしたらいいのか分からなくなっているかもしれません。
ところで、あなたは、こどものどんな未来を望んでいるのでしょうか。
ゆっくり考えられるこころのスペースができますように。
不登校はそれぞれで、ここでの内容は、不登校のほんの一部です。
あてはまらないこともあると思います。
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