大人のADHD、ウソじゃないけど本当でもない

ここでは、大人のADHDの人との関わりを中心に扱っています。

ウソの裏には何がある?

さて、私たちがウソをつくとき、その裏には「守りたいもの」や「困っている気持ち」が隠れていることがあります。

それだけではなく、正直でいようとする意識がうすい

気付いたら口に出していた

怒りや反発などを、意識しないでウソをつくことで表していた

相手が反応するのが気持ちよくてなど、そのときにより、いろいろ絡み合っていることが少なくありません。

ウソには境界線があるのか

ところで、どこまでがウソなのでしょうか。

まじめな心理士としては、「本当ではないこと」や「誠実さを欠くこと」を“ウソ”と感じてしまいます。

でも、この誠実さも人によって基準が違うことから、定義をすることが難しい言葉なのかもしれません。

ADHDの人、ウソじゃないウソもある?

ADHDの人は、そうでない人に比べて、「話そうと思ったわけではないのに、気づいたら口にしていた」ということがよくあるようです。

その言葉の裏に、隠れた自信のなさや、ごまかしがあることもありますが、

何かを守ろうとする意図や困りごと、深い理由が必ずしもあるわけではありません。

つまり、言っていることが事実と違っていても、誠実さはなくなっていない”口だけうそ”があるように思います。

とはいえ、この”口だけうそ” 周りは身がもたないので、やめてほしいですが。

悪気はないのに…気付くと人が離れていく

これは、慰労会の幹事として、会計を担当したAさん(いろいろな人を合わせています)のストーリーです。

慰労会のとき、同じ担当の同僚が、てきぱき動いているのが目につきました。

Aさんは、手伝いを頼まれることもなく、人手は足りてるように見えました。

いなくてもいいだろうと思い、ほかの幹事に言わずに帰りました。

これをどう思うでしょう。

Aさんは「特にやることがないと思ったから帰った」と伝えると、

「それはウソだ、いいわけだ、無責任で不正直な人だ」
と思われ、信頼されなくなりました。

ADHDの人、責めないだけで関係が変わる

ADHDの大人と、どう話し合うといいのでしょうか。

子どもへの対応から考えてみます。

子どもは、ウソをつくと、どれくらい周りを巻き込むのか、よく分かっていないことが少なくありません

でも周囲は、善悪を教えるタイミングだと思い、一方的に叱り続ける場合が少なくありません。

ところが、子どもなりの考えがあると、話をきいてもらえなかったと、孤独感が強くなることがあります。

大人の場合も、子どもへの対応と似ています。

頭は良くても、意外に、どれくらい周りを巻き込むのか、分かっていないことがあります。

善悪を先にはっきりさせたくなりますが、まずは、うそをついたかどうかに焦点をあてないことが大切になります。

ジャッジせず、よく事情をきき、できそうなこと、やれそうなところを一緒に探していくのがおすすめです。

ADHDの人のステキなところ

私の知っているADHDの人は、優しい方が多いです。

人のことも考えています。

頭の回転がよいので、決断が早く、思いついたことを進めていく有能さがあります。

勢いに乗ると、かなり効率よく時間を使います。

また、純粋で、人生を楽しむエネルギーや明るさをもっていることが多いです。
人間的な魅力があります。

たいへんなことがあるということは、その半面のステキなところがあるということです。

状況さえ分かれば、その場に合う行動が増えていきます。

まずはここから「ADHDの人のための4つの小さなステップ」

ADHDの人が力を発揮しやすくなる4つのステップとして

  1. 自分の言動で何かが起きていることに気づく
  2. 相手がいま困っているのは、あなたに関係があることを知る
  3. 謝るなど、やってしまったことのフォローを考えておく
  4. 悪気がないことを、知ってもらえそうな人をみつける

簡単ではないかもしれません。

手ごたえを感じるまで、一緒にコツをみつけてくれる人がいると、やりやすいでしょう。

真面目にとらえすぎず
少しずつ続けていけたらと思います。

ADHDという言葉だけでその人を判断することはできないですし、

ここで話題にしたADHDの人と違うタイプのADHDの人もいます。

また、人を巻き込む困ったうそ、ADHDの人に誠実さを欠いたうそをつかれる場合もあると思います。

ADHDかどうかは判断するうえで大切ですが、やはり、その人はどういう人かということが大切になります。

気軽に問合せをしてみてください。 

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