こんばんは。
心理士の風間です。
ASDのある人がカウンセリングを自分ごとにする
ところで、ASDのあるひとは、カウンセリングをしたいと思うでしょうか。
「別にいい」とか「そんな意味のないことしない」と言いそうです。
困っていなければ、カウンセリングに興味は示さないでしょうし、
だれでも、わざわざ知らない人に会おうとしないと思います。
ポイントは、いかにしてASDのある方にとって自分ごとになるか。
ASDのある人より家族が追いつめられる
実際、周りをイライラさせているのに、まったく気にしていいないことがよくあります。
これは、家族や周囲の人は追いつめられます。
まず、本人に問題を分からせようとします。
でも、問題と感じる基準が違うので、
気にしていることが違い
話すほどに深みにはまっていきます。
だからといって、何もしないでいられる状態ではないし。
ASDのある人に困りを作り、話合いの糸口にしていく
そんなときは、
ASDのある人が、『「周りの人が困っていること」を困った』と思えるかです。
ASDのある夫なら、
妻は「自分のことで困っていて、ごはんを作る元気が出てこない」
→自分のごはんを作ってもらえないのは困る
妻は「あなたのことが理解できない」と実家に帰ってしまった。
→どうしてこうなるのか分からないが、別れたくない
ASDの子なら、
お母さんは「ぼくが先生に注意されたことで、お母さんはずっと考え込んでいて、カードを買いにつれて行ってくれない」
→自分のやりたいことができない。
単純な例ですが、
周りが困ることで、自分の生活がやりにくくなると
困りになってきます。
とりあえずは、話合いの機会を作れるようになります。
ここから、状況を知ること
自分の行動の意味が分かるように、気持ちをくみとりながらきいていきます。
ASDの人が問題の状況を正しく理解することを目標にする
ASDのこだわりは、こちらが思うほど、根が深くない場合が多いです。
ASDのある人は、合理的に考えているので
びっくりするほど
態度が変わることがあります。
ただ、こちらの傷つきや
自分のやったことの影響は、いくら話し合っても通じないことを覚悟したほうがよいかもしれません。
こちらの気持ちを相手に分かってもらうことを求めず、
事実の理解を求めるうちに
少しずつ、ASDの方の対応力がでてきます。
これらは、身近な人では難しいです。
むなしすぎて、おすすめできません。
外部に頼れる人をみつけられますように。
不安感がゆっくり減っていく中で、身近な人とも話し合いやすくなります。