こんばんは。心理士の風間です。
ところで、「臨床発達心理士」って、あまり聞きなれない資格と思います。
臨床発達心理士は、ずっと変化していく成長を見守ります
何をするのかというと、年齢に関係なく、ていねいに、生涯にわたって変化していく可能性見ていきます。
これ、すこしうれしくないですか?
なぜかというと、自分はいつでもよりよく、楽しくなれるというメッセージと思うからです。
臨床発達心理士が小さい子にしていること
子どもは、口が達者で説明ができているようでも、気持ちが言葉にならないことが少なくありません。
臨床発達心理士は、子どもの今の発達にあわせます。
気持ちをかわりに言う、親の気持ちをおしはかる、親子、友だち関係を一緒に考え、たいへんなことがおきたとき、どう向き合えるか考えていくことをします。
つまり、親子どちらにも味方になります。
4歳のAくんにおきたこと
体験レッスンに行った4歳の男の子Aくん。
(趣旨が変わらないように編集)
カーテンが揺れているのを見て、駆け寄っていきました。
おかあさんが、「どうして動いたの?」ときいても答えません。
Aくんのこと、どう考える?
答えないのは、どういう理由か情報をまとめていきます。
今朝の体調やようすはどうだったのか、
体験レッスンについて言い聞かせられていたことはあるのか、
もともとどのような言葉を話しているのか、
人の集まる場所では、いつもどのように過ごすかなど限りなく…
探偵ではないですが、その子やその状況についてさまざまなことを見ていきます。
そして、お母さんの気持ちや願い、状況も見ていきます。
どちらがよい、悪いを判断する人ではなく、今何がおきているのかを落ち着いてみる助けをします。
発達の特徴も注意深くみていきます。
それは、発達障害をみつけるためではありません。子どもを理解するためです。
そのなかで、可能性のひとつに発達障害が浮かぶこともあります。
臨床発達心理士は大人に対しても、発達を考え理解し支える
臨床発達心理士は、年齢に関わりなく、発達を考えながら、起きていることをみていきます。
30代、Bさんの変化
Bさんは、自閉症スペクトラム障害とADHDの診断を受けた30代の男性。(趣旨が変わらないように編集)
仕事での困りはありませんでしたが、ちょっとしたときに、人が傷つくことを平気で言ったり、パターンを変えられなかったり、お金の問題もありました。
身近な人に助けが必要になり、助けたくて、苦手なこともやっていく中、数年かけて、みごとに困り感が減っていきました。
大事な人の助けになりたかったことで、30代になってから、急速に分かるようになったのです。
育った家庭で、気持ちを育てられておらず、察する力を使う経験が少なかったようです。
できないことを責めるのではなく、
この年齢でできるのが当たり前ではなく
いまのペースに合わせ、理解していきます。
ときには今の状態を家族に伝えながら、一緒に進んでいきます。
診断は、今の状態で、将来を表してはいない
すべての人の難しさが改善するわけではないのですが、
発達障害の特徴はそのままでも、かなり柔らかく、適応していけるようになる方が少なくありません。
診断に振り回されすぎると、本来のよさ、可能性がみえなくなることがあります。
診断は、今の状態についてであり、”10年後、20年後、30年後を表していない”のです。
今を受け止め、一緒に歩む同伴者をゆっくり増やしていくことが大切になります。
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