ADHDの夫といるとカサンドラ症候群になる?

こんばんは。
心理士の風間です。

この文は、ADHDの家族向けです。

カサンドラ症候群とは

カサンドラ症候群は、発達障害のパートナーとの関わりで理解されない感覚をもつことです。

診断名ではありませんが、それにより、気持ちの落ち込みが激しい、深い孤独感など、気持ちや身体が不調になります。

カサンドラ症候群はASDだけと思われがちですが、ADHDにもあてはまります。

相手に話が通じず話し合おうとしてもうまくいかないことは共通しますが、
ADHDとASDでは、パートナーのつらさのタイプが違うように思います。

ざっくりいうと
ASDの場合は、説明しても考え方の基準が違い、分かり合えない孤独感、むなしさ。

ADHDの場合は、何度言ったらわかるのかという『糠に釘』状態、底なしのイライラ感という言う印象です。

ASDとADHD両方の特徴がある方も多いですし、人によって違いが大きいです。

ADHDの夫がいるわたしは、どうしたらいいのか

「パートナーに発達障害がいる私がカウンセリングを受けると、どんなふうにしてくれるの?」

これは、友人からの質問です。

わたしの答えは、
「自分を癒しながら、
自分がどうしたいのかをみつけていくの。

発達障害の相手ではなく、自分を見ていくモードになるの。
そうすると、今より相手に伝えやすくなる。

自分たちにちょうどいいやり方を見つけていく。
カウンセリングはそれを支えるイメージ。

できれば、どの時期からでも、
ときどきでもいいので、
カウンセリングを一緒に受けれるといいと思うわ。」

でも、ADHDの夫をもつ人に、一番に伝えたいのは、
ほんとうにお疲れさま
とにかく、まず話をきかせて。
何があったの?

自分がどれだけ頑張ってきているのか
傷ついているのか分からなくな
っているかもしれないです。

ADHDの夫は謝らない

今回は、ADHDの特徴が強い才能あふれるパートナーの一例です。

発達障害のパートナーは、あなたの感じ方がわかっていないのではありません。
パートナーに悪意はないし、話をきいていないわけでもありません。

たとえば、ごみをゴミ箱に捨てるように何度も言われているのに
いつもやらない。

パートナーは、やったほうがいいことは分かっています。
ただ、頭の中がごちゃごちゃなのです。
これは、机の上に書類、おやつ、スマホ、筆記用具、メモ、全部が重なりあっているようなもの。

頭の中がその状態で、スマホの通知がくる、ドリンクを飲む、探し物をするなど
やることが目につくと、ごみ捨てが、ぐちゃぐちゃの中に埋もれていきます。

それを繰り返していますが、悪いと思っていません。
わたしは、謝らないADHDの方を「謎の自信の持ち主」と思っています。

これは、生きていく強みでもあります。
でも気を付けないと、人との関係に溝ができます。

うまくいかないことは、人のせい、物のせいだと真剣に思っているので、悪気がないことを信じてもらいにくいからです。

たとえば、ゴミがゴミ箱に入っていないのは、電話がきたせい。
暑さのせい、ごみ箱の場所が不便、言い逃れではなく本気で思っています。

そう思わないと、自分が崩れるからかもしれません。

ADHDの夫への対応

何をしても、相手の思考回路は変わりません。
ほとんどの人は、頭の回転もいいです。

だれのせいか、
誰が悪いのかを争っても無駄、というのがわたしの意見です。

注意で分からせるのではなく、
順序立てて、今やることを具体的にすることです。

あなたが、どうしたいかに集中して
振り回されないで淡々とすることが、コツです。

そしてもう一度伝えます。

それをするには、まず、自分自身のつらさ、傷にゆっくり向き合います。

ひとりではありません。
一緒に背負うひとに出会えますように。

続きます。

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