こんばんは。
心理士の風間です。
たいていの方は、学校、職場、個人で、グループでと、いままで何度も目標を決めてきたと思います。
進んで決めることもあれば、
決めなければならず、無理やり目標を絞り出すことあったかもしれません。
目的と目標の違い
はじめに、目的と目標は混同しやすいので、そこを区別します。
目的は、行う理由にあたり、抽象的なことが多い。
目標は、どんなふうに行動していくか。
たとえば、
「人の役に立ちたい」は、目的。
「看護師になるため、看護学校に入学する」は、目標です。
目的がはっきりしていなくても、目標を積み重ねて、
後付けで目的が見えてくることもあります。
目標を決めるメリット
目標を決めることのメリットは、
迷いが減り、目的に向かいやすくなる。
モチベーションアップになる。
目標を立てたことで、今の進み方が見えやすくなり、目的に近づける。
このように、自分の道しるべになり、さまざまなメリットがあります。
目標を決めることのデメリット
では、目標を立てるデメリットはなんでしょう。
目標を立てたのにできなかった自分にがっかり。
目標に向かって行動していたが、疲れてしまい中途半端感。
目標に近づけないことを人からどう思われるか気になってしまう。
このように、想定通り進まないことで、モチベーションが下がることが、少なくありません。
目標を作ることで、達成するための修正点がみえてくる
目標に近づけない原因について考えると、
努力がたりない、気力がたりない、才能がないなど自分を責めがちです。
しかし、けっこう単純な原因のことがあります。
たとえば、目標があなたに合っていなかった。
目標が、具体的じゃなかったため、スムーズにいかなかった。
あるいは、目標をたて、やった気になり、一気にやる気が失せることもあります。
そういうとき、”目標を立てることがそのときの目標”になっていることも。
また、目標の内容より ”目標に向けてこなす” ことで満足し、目標や目的からそれることもあります。
このようなときは、もう一度見直す機会。
目標は、”修正点をみつけるためにある”とも言えます。
あなたに合う目標、遠すぎない目標、進め方の工夫をし、修正するといいだけです。
できなかった原因を、あなた自身の力不足にして、モチベーションを落とす必要はないのです。
考えるよりもまずひとつ行動する
目標到達は目的に向かっていくための、通過点。
目的が決まっていれば、通過点で止まらず安心して進めます。
途中で目的を変えてもいいですし
早道、回り道、迷い道、いろいろあるのが当たり前です。
そして、大事なのはとにかく一歩。「千里の道も一歩から」。
気持ちだけで解決しようとするより、まず行動をすることで進むことがあります。
たとえば、簡単にできそうなことを、一つだけ付箋に書いて壁にはるのはおすすめの工夫。
このような一歩が、どうしてもできないとき、
今後のためにも、もう少し深く掘り下げることが必要かもしれません。
わたしは、個別の対話であるカウンセリングをおすすめします。
一歩踏み出せないのは、それなりの何かがあるかもしれないからです。
できていることに注意を向ける
目標に近づくには、できていることに目を向けていきます。
これは、うまくいく人に共通していること。
今できていることに目を向けていくと、
希望がわいて、目標への道を走り出す勇気、気力がでてきます。
できたことに注目し、少しずつでも行動を続けていきます。
焦らず、自分のペースをつかみます。
これは、わたし自身に対しても言っています。簡単に習慣化はできないです。
目標に向かっていくのを楽しむ
もし、「できない」と気付いても、それは向き合っているからこそ。
この姿勢があれば、いつでも一歩を始められます。
目標のために、嫌なことをやらないといけないときは、
その中に、ごほうび、小さな目標をたくさん作るなど、
自分なりのわくわく感、楽しさを入れていくのです。
完璧を目指すのではなく、目標達成が大切。
先ほどの看護学校に入学する目標の例で考えると、
100点でなくても、合格できれば目標達成です。
ところで、こんな手間暇のかかる目標作り、
人生のプラスとはいえ、ずいぶん簡単にやらされてきたように思います。
一人で目標を作るのではなく、だれかと相談して知恵をもらいながら作るのもあり。
また、作った目標を達成しないとだめか? というと、そんなことはありません。
あなたの人生、あなたが決めていくのです。
ちょっと力を抜いて、気楽に目標をたてて、やったもの勝ち、楽しんだもの勝ち!
こういう考え方、いかがでしょう。
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