HSPというラベルだけでは見えない苦しさ…発達障害、愛着障害との関係

HSP、発達障害という言葉が知られるようになるほど、少し気になることがあります。

「自分を理解できた」と思う人が人がいる一方で、

ラベルからくる決めつけが出て、ピントがずれてしまう心配です。

もし、
・コミュニケーションはとれるが自分を優先することは少ない

・ないがしろにされることや、必要とされていない感覚がダメージになる

・紙一重のところで自分を保っていることが多い

これらに近い感覚があるなら、適応はしていても辛さを抱えているかもしれません。

HSPだと思っていたAさん

たとえば相談に来られたAさん(複数の方を合わせて編集)。

才能にあふれ、ものごとを掘り下げて考える方です。

「私はHSPだから人付き合いが苦手なんです。」

そう話していました。

でも話を聞いていくと、それだけでは説明できないことがあります。

HSPの影に見えてきたもの

たとえば、

・人のしぐさや顔色、雰囲気に敏感
・断ることができない
・嫌われることが怖い
・自分の気持ちが分からない
・ちょっとしたことで相手を嫌になる

これらはHSPの特徴と重なることもあります。

でも、幼い頃の人間関係や愛着の影響が大きく関わっていることもあります。

また、人によっては発達特性が関係している場合もあります。

ここで大切なのは、どれか一つを選ぶことではありません。

一枚のラベルで説明できない

人は一枚のラベルでは説明できないです。

気質もあります。

育った環境もあります。

発達特性がある人もいます。

それぞれが影響し合っています。

先ほどのAさんの話から考えてみます。

子どものころから、手がかからず一人で静かに遊んでいました。

たとえば、ひとりで布や毛布にくるまり、何度も同じことを繰り返していました。

母親は、いつまでも一人で同じことをして遊び、いきなり泣き、いきなり怒るAさんとの通じ合えなさに自信をなくしていました。

Aさんにしても、母親から、心地よさ、安心感を得る経験は少なかったのです。

生活の一部だけを切り取って似ると、感覚遊びをしていただけなのですが、それに気付かないお母さんと通じ合うことが少なくなり、二人で愛着を築くことができなかった面があるのです。

ここから、HSPだから、発達特性があるから、愛着に課題があるからと一言で説明できないことが想像できると思います。

解決策を探し続けていた

苦しさの理由を一つの言葉で理解できたように感じると、すっと安心することがあります。

荷を下ろせて助けになります。

でも、もし、そのラベルを頼りに解決していくはずが

「本を読んでみた。」

「動画を見てみた。」

「また別の方法を試した。」

ということを繰り返しているなら、

一生懸命取り組んでいるのに、本当の原因ともいえる苦しさの根っこに届いていないかもしれません。

いろいろなラベルは理解の役に立つけれど、気質や診断名など、ラベルだけでは解決できないともいえるということです。

そうして見つめていくと、今までとは違う景色が見えてくることがあります。

だれかとつながる

HSPは病気ではなく気質のひとつです。それは、感性の豊かさ、芸術的な表現力の鋭さとして現れることもあります。

このよさゆえに、不安定になることもあり、もともと環境は悪くなくてもHSP気質が強くなることがあります。

ラベルを知ることは、理解の入口になります。

HSPに気付き、うまく自分と付き合っていこうとしても、なにかすっきりできない

頭でHSPの特徴を理解しても効果は一時的な気がする

そのようなときは、ラベルに縛られないことで、みえてくるものがあるかもしれません。

「この苦しさは、私の何から来ているのだろう。」

「そこで何を感じていたのだろう」

そういう気持ちをだれかに受け止めてもらう経験は
大きなことです。

その経験は、自分を受け入れることにつながります。

人とも、自分ともつながっていけますように。

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