カウンセリングで、どのような心理療法をしているのか知りたい方への簡単な説明です。
基本にしている心理療法
これらは、お互いに信頼があってこそ効果が出るものです。
信頼は、短い時間でできるときもあれば、何度も会って少しずつできていくときもあります。
あなたのペース、そのときの気持ち、様子に合わせていきます。
支持的精神療法
つらさや不安をそのまま受けとめ、支えながら、日々を過ごす力を整えていく方法。
精神分析的精神療法
繰り返してしまう感情や人付合いのパターンを、話をすることで気付いていく方法。
表出的精神療法
いまの問題や抑えていた感情を、少しずつ言葉にしていくことで、自分らしさを回復していく方法。
希望と様子に合わせて選ぶ療法
どのような療法が合っていそうか相談してすすめていきます。
いくつか、いままで関わってきた方との経験をもとに紹介します。
認知行動療法
自動的に頭に思い浮かぶことと、そのときの行動に注目し、ストレスや悩みを減らしていきます。
6回、10回など回数を決め終了にしていく場合が多いです。その後、目標を変え、続ける方もいます。
認知行動療法をすることで、いまの自分の状態が分かりやすくなり、落込み、不安、緊張など、いろいろな症状が改善されていく方が多くいます。
やり方が分かってくると、自分ひとりで行うことができます。
一方で、過去のできごとなどが深く関わっていることがあります。セラピストと一緒に取り組むことをおすすめします。
ブレインスポッティング(BSP)
ある一点を見ることにより、トラウマや問題を解消していきます。
よくなってはいるけれど、悪循環が続いてるときや、目の前の問題や困りごとの奥に何かがあるとき、BSPにより、困りの解消に向けて、動き出すことが少なくありません。
ソマテック・エクスぺリエンス
身体の感覚に意識を向けてトラウマを解消していきます。
研修中のため、詳しくお伝えしませんが、身体の感覚に焦点を当て、トラウマやストレスから回復していくことを目指します。
意識しているより、深いことに気付き問題が紐解かれていくことが多くあります。
思考場療法(TFT)
つぼをタッピングして不安や怖れ、パニック、抑うつなど様々な症状を改善します。
これもセルフケアとして使えます。
自律訓練法
自分ではコントロールできない身体の状態を整えていきます。
毎日行うと、冷え性の改善や、睡眠の質が上がるなど、いろいろな心と体の変化に気付くことが多いです。
健康な人、自律神経の不調がある方、緊張の感じやすい方など、それぞれに効果があります。
まず、一定期間、ルーティンにして、練習することをおすすめすることが多いです。禁忌となる病気がありますので、話し合って進めます。こちらもセルフケアとして使えます。
ナラティブエクスポージャーセラピー(NET)
人生史を物語ることでトラウマ、解離症状を軽くしていきます。人生史なので、人により違いますが、少なくても10回以上のセッションをします。
フラッシュバックなどで苦しめられていたのが、「過去の出来事」として整理されていきます。
そのほか
ソーシャルスキルトレーニング的な関わり、アサーティブなど、様子に合わせてワークを取り入れることがあります。
効果のある療法は、今後も積極的に学び、取り入れていきます。
気になることは、気軽に問い合わせ をお使いください。
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