こんばんは。
心理士の風間です。
パートナーをカウンセリングに誘う前にできること
私がカサンドラになるなんて、相手はADHDでした の中で、「どのようにしてほしいか」あなたの軸を置くことを意識すること。
落ち着いて、相手に振り回されず、自然に関わると書きました。
もしかすると、いま、「もういっぱい、いっぱい」という気持ちにさせているかもしれません。
でも、もう少しだけ続けます。
パートナーが”やってみようかな”と思えるような雰囲気になると、その先は、自然に行動が進むことがあります。
カウンセリングに誘うのも似ています。
パートナーの気分が自然に乗せられるようにしていきます。
そのようにする一番の理由は、「〇〇すべきもの」として伝わると、義務としてこなすだけで続かないことがあるからです。
また、「やらされている」と感じると、急にやりたくなくなるものです。
そうならないような、無理のない関わり方や、ちょっとした声かけの工夫が大切になることもあります。
でも、毎日の生活でしんどさがあるのに、あなた一人では荷が重いと私は思います。
そこで、どのような状況で、どのようなやりとりが、パートナーに合っていて、あなたにとって無理がないのか、考えることが準備になります。
それは、カウンセリングで話し合うこともできますが、
決めつけず、あなたの話をきいて、考えさせてくれる人との話し合いでもだいじょうです。
ADHDのパートナーとのカウンセリング
カウンセリングの場に第三者が入ると、それぞれの思いや立場が少しずつ見えてくることがあります。
パートナーと自分の感じ方や考え方に、意外な“ずれ”があったことに気づくことも少なくありません。
「そんなふうに思っていたの?」
「あの訳が分からない行動はそういうこと?」
など、安心することもあれば、あきれることもあるかもしれません。
こうして一歩ずつ、焦らず、安心して話せる関係づくりから始めていきます。
カウンセリングをきっかけに、ふたりで話し合えるようになる方もいます。
ADHDのパートナーとのカウンセリングで起こりそうなこと
カウンセリングで「お互いの気持ちがはじめてわかった」という方も少なくありません。
ありがちなのは、責められないようにというガードなのか、パートナーが持論を話すにとどまることです。
ここは、カウンセラーの頑張りどころかもしれません。
もしかすると、カウンセリングの場で、思いを伝えること自体が「責められている」と感じやすいのかもしれません。
ADHDのある方は、悪気なくしている言動で、これまでにたくさん注意を受けてきた経験があります。
一見すると平気そうでいて、内面は、人からの言葉や行動にとても敏感で、心が大きく揺れることがあります。
そんななか、「カウンセリングに行くと決めた パートナーの決心」は、自分で渦に飛び込むようなもの
――相当の覚悟と思います。
関係をよくしたい、そんな想いからADHDのパートナーはカウンセリングに
ADHDのパートナーは、「あなたと仲良くできる」「あなたを満足させられる」など、
あなたとの生活を立て直したい、関係をよくしたいという純粋さをもっていることが少なくありません。
カウンセリングで少しでもなごやかな空気が流れ、それに気付けたら次につながりやすくなります。
ひとりでADHDのパートナーが医療機関に行くと
ところで、意を決して、パートナーが一人で医療機関に行くと、「あなたはだいじょうぶです」と言われて、通院の必要はないとなりがちです。
あなたがパートナーに選ぶほど魅力的なところがある方です。
仕事もしているなら、なおさら、
”生活での困りは診療が必要なほどではない”
ということになるのかもしれません。
また、パートナーの分かっていることが
”どうやらADHDにまつわる生活のやりにくさを相手に与えている”
”大事なひとたちを、傷つけてしまった”
というのだとすると、
相手の状況が分からないと、話合いは深まりにくくなります。
そもそも、意図してしていないのですから。
やはり、パートナーとのカウンセリングなどで、一度、お互いの感じ方を一つのテーブルにのせる
そのような時間をもつことが、パートナーの気付きと今後の話合いには大切になってきます。
”まわりが困っている”ということがパートナーの一番の困りごとの場合は、
解決方法は、周りの人がカウンセリングを受けるとなってしまいます。
ADHDのパートナーをもったあなたはどうしたらいいのか
発達障害の方は、裏がなくて、優しい人が多いように私は思います。
そうであっても、一緒に生活をしていると、何度も限界を超えているのではないかと、少し心配しています。
ふたりの関係性は、少しのことで大きく変わることがあります。
でも、それは、解決しようとする、あなたの頑張りに合わせてではないのです。
ところで、あなたは、”パートナーの感じ方”を知りたいでしょうか。
パートナーの感じ方が分かったとき、なるほどと思える心のスペースはありそうでしょうか。
ほんの少しでもこのような思いがあるなら、少しずつ変わるかもしれない状況に、身を置くことができるかもしれません。
期待をもつことの辛さや、向き合うことのしんどさをずっと感じてきたかもしれません。
まずは、ふぅ―っとゆっくり息を吐いてみて
そして、ゆっくり、自分をみつめる時間をとってみるのもよいかもしれません。
気が向いたら、こちらに 問合せることもできます。