心の隙間キリンが通ります

子どもが不登校、どこまで受け入れたらいいのだろう

こんばんは。心理士の風間です。

文部科学省の調査で、令和5(2023年)度の不登校の割合は小学校2.14%、中学校で6.71%。どのクラスにもいそうです。中学生では、かなりの人数です。

今ではめずらしくなくなった不登校ですが、それぞれ状況や状態は違います。

そして、自分の子どもが不登校になったときに感じる思いも、それぞれまったく違います。

ここでは、発達にはっきりとした偏りがない子どもたちについて考えてみました。

偏りがある場合、違った工夫や関わりが必要になることが多いからです。

不登校になった子の親に、よく言うアドバイス

子どもが不登校になり、半年、1年と経ち、どこかに相談すると、

寄り添いタイプの支援者からは、
「今の状態を受け入れて」と助言されるのではないでしょうか。

わたしも言うかもしれません。

そして、”あなたの人生は、あなたが決めてだいじょうぶ”というメッセージを、行動で伝えてみてとすすめするかも。

不登校の子の生活をどこまで受け入れるのか

ある程度の期間、不登校になると、どの親も、頭では分かっていると思います。

考えるのは本人、決めるのは本人。

でも、好きなようにゲームをさせていいのか。昼夜逆転を放っておいていいのか。

わからなくなるのが普通です。

これは、なかなか難しい質問です。

子どもの状態と、子どもの性質によって、どうしたらいいのか違うからです。

どんなことについても言えますが、一般によいと言われることがわが子に良いとは限らないのです。

親が心配の先回りをしないほうがよい理由

どこまで受け入れるかよりも
ポイントになるのは、親が先回りして心配しないことです。

たとえば
・今の生活を正しい、正しくないで測って正解を伝えようとする

・苦しそう、かわいそうと思い、楽にしてあげようとあれこれ勧める

これらは、子どもからのヘルプが出てくる前に、こちらがしていること。

子どもが、今の状況に向き合う機会を減らしてしまうことになるかもしれないのです。

では、どうしたらいいのでしょう。

不登校の子に特別な関わりかたをしたほうがいいのか

不登校の子と関わるならこんな感じ

・ゲーム内フレンドからメッセージが届いて喜んでいる子と一緒に喜ぶ

・子どもが「誤解されてるかも」と考えこんでるとき、解決しようとしないで、どんな誤解をされていそうかゆっくり気持ちをきく

・子どもが怒っているときはたしなめるのではなく、どんなふうなことにムカッときたのかをよくきく

年齢により違いますが、こんなかんじです。

ポイントをまとめるなら、
子どもの困りごとの答えをすぐに言わない
子どもの気持ちをそのまま受け止めるように

そして、もうひとつ、親の楽しみ、親の時間をもつことです。
その理由は下に続きます。

不登校の子どもの気持ち

子どもは、親が
「自分のことを分かろうとしている」
「信じようとしている」
「話をきこうとしている」

と感じると気持ちが落ち着くのは早いです。
コロッと変わります。

もともと親のことが大好きで、
一番わかってほしい人は親だから。

親を心配させている自分を責めているから。

不登校の親の心境って

いや、そんな受け止めるなんて無理! ゲームばっかりやめて!
分かっていてもできない! って思いません?

これは、もっともな感じ方だと思います。
そして…親がひとりで抱えようとすると無理がたまり爆発してしまうぐらいの日々かと。

責め合いになるとか、それぞれで自己嫌悪になるとか、そういうときもあると思います。

もし、そういう連続で、「もう関わるの無理」と感じているなら、

それは、なんとかしてあげたいから出てくる言葉だと私は思います。

そのままの気持ちでかまいません。
もし、落ち着いて対応しようとしても、心の奥に腹立ちがあれば、子どもに見抜かれます。

ぐちったり、後悔したり、逃げたくなったりするのはとても自然なことです。

ときどき、子どもにママ、イライラしちゃった、イヤな思いさせたかなって本音を言うことがあってもいいと思います。

あなたが、本音で付き合っていると、相手も本音を出しやすくなります。

どうぞ、安心して本音を言えるだれかと、どこかと、つながっていきましょう。

不登校になって大切なことが見えてくる

いままで受け止めてきているから、今があります。

ふーっと息をだし、ご自身のことも受け止めてみてはいかがでしょう。

いままで精一杯やってきました。

大切なことはひとつ
誰に対しても、自分に対しても、守るべきものはその人の尊厳!

これ、たいへんな状態のときは、入りにくいです。
文字からのほうが気持ちになじむことがあるので、ここでお伝えしました。

子も親も、誰一人として同じ状況の人はいません。
それぞれ違うので、よさそうなことを試してしっくりこなかったときは、違う方法で。

感想をききたいです。気軽に問合せから コメントいただけるとうれしいです。

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