自己肯定感を上げようとしないでも生きやすくなれる

自己肯定感とは何か

自己肯定感とは、簡単にいうと、自分を大切にする気持ちです。

この自己肯定感を高めるために、
”いいとこ探しや、他者に認められる経験が必要”という話を耳にします

しかし、そのようなことをしても、一時的に上がって見えるだけで、また、もとに戻ることがよくあります。

日本人の自己肯定感は低い?

日常で、自己肯定感が低いという話になることがときどきあります。

また、日本人は自己肯定感が低いという話を耳にします。

実際はどうなんでしょう。

令和5年度、我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査(こども家庭庁)から、自己認識についての抜粋です。

・調査対象年齢:13 歳から満29歳
・国別は、アメリカ、ドイツ、フランス、スウェーデン。このブログでは、アメリカのみ記載

今の自分が好き
日本
 そう思う:17.5%
 どちらかといえばそう思う:35.9%
 どちらかといえばそう思わない:30.0%
 そう思わない:16.5%

アメリカ
 そう思う:38.1%
 どちらかといえばそう思う:33.5%
 どちらかといえばそう思わない:19.2%
 そう思わない:9.3%
 
② 自分自身に満足している
日本
 そう思う:16.9%
どちらかといえばそう思う:40.5%
 どちらかといえばそう思わない:25.4%
 そう思わない:17.2%

アメリカ
 そう思う:36.4%
 どちらかといえばそう思う:36.8%
 どちらかといえばそう思わない:16.4%
 そう思わない:10.3%

調査結果全体の数値をみると、日本のこども若者は自己肯定感は低いです。

また、”そう思う””そう思わない”と極端に言わない傾向がみえます。

つまり、”相対的に自己肯定感は低くなくても、低いと思っている人”が多いお国柄です

このブログでは、自己肯定感が低い人についてまとめました。

読み進めるなかで、自分に対しての評価を見直す機会になればと思います。

自己肯定感が低い人の共通点と思考パターン

まず、自己肯定感が低い人の共通点に、どのようなものがあるでしょうか。

✅否定や比較が多い環境で育った。

✅成果や役割が大事で、失敗=価値がないと学んできた。

✅感情を受け止めてもらえなかった。

✅他の人からの評価が自分の評価。

思考パターンで多いのは

✅「できていない部分」に過剰に注目。

✅他人と比較して自分を下げる。

✅評価されないと不安になる。

✅ひとつのミスを自分の全否定に。

✅「わたしなんて、どうせ…」と思う。

✅他人はどうしてほしいかを基準に考え、振り回される。

✅気持ちを言えない無力感から、相手に気持ちを先読みしてほしいと望む。

✅自分が相手を喜ばせることができると気付いていない。

また、正しさを相手に押し付ける人に対し「なんて自信にあふれている」と思いやすいですが、

このような人も、無意識で、少しでも否定されると崩れる自分を守っている場合があります。

では、自己肯定感がもっと高まるにはどうしたらいいのでしょう。

自己肯定感を高めるには

自己肯定感が低い人の共通点と思考パターンの逆をするといいのですが

残念ながら、それを完璧に変えようとしても堂々巡りになりがちです

それよりも、一言でいうなら、人とのつながりをもてるかです。

これは、精神科医の水島広子*さんが著書で紹介しています。
*参考:水島広子「自己肯定感を持っていますか? あなたの世界をがらりと変えるたったひとつの方法」2015年、大和出版

わたし流にまとめると、このつながりは、
引っ張ってもらう” ”ぶら下がる”といったつながりではありません。

対等につながるのです。

相手がこどもなら、一緒に笑って、真剣に怒って、理解しようと四苦八苦する。それで十分。大切にしていることが伝わることが、つながり。

大人相手なら、好き、嫌いを越えて、お互いの存在、生き方、事情を理解していくつながり

「あの人、一緒にいると頭に来ることあるけど、しかたないか。いろいろあるよね」みたいな、なぜか憎みきれない、気になる関係。

それを自分とも、人ともです。

すぐに、つながれないのが普通です。

まずは、人にも、自分にも、筋の通った本音をちょっとでいいから積み重ね、関わりをもっていきます。

それには、少しだけ本音を言えて、それをそのまま受け止めてくれる人が必要です。

相手がいないときは、カウンセラーが受け止める人になることもできます。

回復するときに起きる変化

この土台をじっくり踏み固めていくと

✅できていない部分と自分の価値を分けて考えられる。

✅評価がなくても行動を選べる。

✅感情を否定せずに自分をみる。

✅他人との比較が減り、自分の中の基準が分かってくる。

✅小さな経験がそのまま積み上がる。

✅「良い/悪い」ではなく「そう感じている」と捉えることが増える。

✅いつも人に求めるのではなく、人を理解するようになる。

✅相手を変えようとする思いが減る。

✅自分に”もっと”を求めることが減る。

これはタスクとして目標にするためのものではないです。

でも、自己肯定感が低いと思っている人の中に、

この回復するときに起きる変化のいくつかは、すでに身についていませんか?

このままの自分は悪くないかもと、ありのままの自分を認めるようになっていく

…その状態が自己肯定感が上がってきている状態ではないでしょうか。

人として理解しあって生きていくのは、小手先ではないです。

これはカウンセリングの向かっていくところでもあります。

もし、何もかも身についていない、生きにくい場合、その方に合わせて考えていきます。


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