発達障害について、知識をおもちの方が増えています。
ちょっとしたことでもセンサーが働いて発達障害かも? と思っている方がおられるかもしれません。
小さいお子さんで、診断を考えているなら、入園、入学の1年くらい前から予約をして、診断を受ける準備をするのがよいと思います。
どうしてかというと、集団の場では、診断名があると理解を得られやすいからです。
でも、その前に、考えてみてほしいのは、
- なんのために、診断を受けたい?
- 診断があると、なんの役に立つ?
- 親の不安をへらすための診断になっていない?
ということについてです。
ご存じのように、発達障害の診断を受けても、子どもの特質はかわりません。
問題が消えてなくなることもありません。
どんな対応がよいのかは、診断結果だけで決まりません。
いま、子どもが困っているのか、周りがこまっているのか、その子の周りで何が起きているかに合わせ、オーダーメイドで考えていきます。
気を付けるのは、診断をうけ、原因をみつけた気がして満足してしまうことです。
そして、子どものやりにくさ、生きにくさへの対応はこれからなのに、なんとなく受け入れて終わってしまうことがあります。
もうひとつ、
ちょっとした違和感があるなど、発達が気にかかるけれども、トラブルが少ない場合は注意が必要です。
子どもは、意識せずためこんでいるかもしれません。
また、どうせ分かってくれないとあきらめていることもあります。
そうすると、数年してから、じわじわ問題がでるときがあります。
すべてに完璧な対応をすることは、不可能なことだと私は思います。
発達障害は、できそうでできないところとつきあっていきます。
分かっていそうで分かっていないところと向き合っていきます。
長いおつきあいで、周りの人は、ぐったりくるかもしれません。
でも、子どもらしさ、やさしさはぴか一と感じています。
できることをひとつずつやっていけますように。
また、生活の中に笑いがありますように。
読んでいただきありがとうございました。