こんばんは
心理士の風間恵美子です。
今回は、わたしが、高齢の父の免許返納をあきらめたことと、
不登校対応で大切にしたいこととつながったという話です。
一番大切にしたいポイントは、尊厳!
「俺から車をとったら何が残るんだ!」と、どなる父
鍵を隠そうか、
警察に説得してもらえないか、
家族でいろいろいろいろ考えました。
でも、父は運転に不安を感じていません。
なにより、免許更新試験に合格しています。
強制的に車や免許をとりあげたら、父のすべて…今までの苦労や楽しみ、生き方…を無視するということ。
それは、こちらから父との関係をぶち壊すことです。
もう、おわかりのことと思います。
父に、無理やり運転をやめさせようとすることと、
子どもに、無理やり学校に行かせようとすることは同じです。
他者をこちらの思うようにしようとしているところが共通点
相手のすべてを否定し、こちらから関係をぶち壊しているということです。
そりゃー、こじれますよね。
だれかに説得をお願いするにしても、
まずは、親子それぞれが相手を信じられる状態に戻っていくこと。
近いうち、これについてもう少し詳しく書きます。
ところで、父はその後どうなったのかというと、
免許返納は勧めなくなったのに
「おまえは、俺の好きなものをとりあげる敵」という観念がすりこまれました。
こじれました!
それぞれが、相手を信じられる状態に戻れるよう、少しずつ、わたしが「敵」という印象を弱めないと…というところです。
人って、自分の言うことをききそうな存在、
自分より物事をよくわかっていないと思う存在に対し、
強制的なことをやろうとするんですね。
それを察知して相手は反発するのかもしれません。
反発できるのは、表現をあきらめていないからだと思いますが、
心配という名の暴挙に反省中です。
読んでいただきありがとうございました。