〝感じやすさ” HSPという言葉でくくる前に

こんばんは。
心理士の風間です。

「たいしたことではないのに、なんでこんなに気持ちが下がるんだろう」と思うことはありませんか。

HSPとは

繊細過ぎる、気にしすぎると周囲に言われ、自分でもそう思っていると、”もしかしてHSP?” と思い浮かぶかもしれません。

HSP(Highly Sensitive Person)は、とても敏感な人のことです。

  • 察しすぎて、いつも先回りして心配になる。
  • 初めてのこと、急なことに動揺しやすい。
  • 人の気分に左右されやすい。
  • ちょっと注意されただけなのに、涙が止まらなくなる。
  • 怒られている人を見ているだけで、自分が怒られたように傷ついてしまう。
  • たくさんの人がいるところに行くと体調が悪くなる。
  • 気付かないうちに傷ついている。 

他にもいろいろ特徴はあります。

でも、このHSPは、病気、障害ではありません。

Aさんの場合

たとえば、Aさんは、「自分はできる」と思えていて、

周りからも「できそう」と思われています。

実際、アイデアが次々浮かぶびます。

勢いもあり、どんどん形になっていきます。

それが、ス~ッと波がひくように、行動と気持ちが引いていくことがあるのです。

この波は、自分でコントロールしにくく

こういうとき、不安定な気持ちになりやすいです。そして、気持ちが不安定になったことに反応して、さらに不安定になることがあります。

その後、Aさんは、
「HSPだから敏感に感じやすい」

とひとつのカテゴリーに整理することで安心できました。

いったん納得すると、急に安心がひろがります。

傷つくのも早いですが、落ち着くと切り替わるのも早いです。

でも、本当はここからです。

HSPといっても感じ方はいろいろ

怒りっぽい人が、みんな同じ場面で怒るのではないように、

HSPもいろいろです。

あなたなりの思い、感じ方がはっきりあります。

どんなとき、何をどう感じているのかを

ちょっとずつ、細かく気付いて、自分を受け止め紐解いていきます。

自分を知ることで、安心感、適応力が育ちやすくなります。

ということは、

感じやすいことが問題だったのではなく

自分のさまざまな特徴を、認めきれていなかったことが安定の源だったのかもしれません。

HSPをすべてのやりにくさの原因としない

敏感なのは、HSPだからだけではなく

あなたのこれまでのできごとと、関係があるかもしれません。

何かが深く、こころの奥に入りこんでいることがあります。

HSPは、直観力にすぐれ、聡明な方が多いです。

理屈だけでも、かなり整理していけます。

だからこそ、じっくり、こころの作業をすることをお勧めします。

HSPのあなたは、人からのアドバイスではなく、自分で気付いていくやり方が向いているからです。

感想はこちらの問合せから

PAGE TOP